血糖値を上昇させる「内臓脂肪」撃退エクササイズ

人間の体に付く「脂肪」には「皮下脂肪」と「内臓脂肪」の2種類があり、インスリンの作用を低下させ、糖尿病を引き起こす要因となるのは「内臓脂肪」のほうです。
 
「内臓脂肪」は、糖尿病ばかりでなく、中性脂肪を増やしたり、血圧を上昇させたりなど、生活習慣病全般の発症を引き起こす要因ともなります。
 
体質改善を行なうためには、「内臓脂肪撃退」は避けて通れない道。食事や運動を通じて、しっかり燃焼させていきましょう。

ここで、まず、あなたに「内臓脂肪」がついているかどうかを、チェックしてみましょう。

簡単な方法で、すぐわかります。お腹を指でつまんでみてください。
たとえお腹がぽっこりしていても、つまめなかったのならば、そこにあるのは「内臓脂肪」である可能性が大です。
 
つまめた方は、「皮下脂肪」がついていると考えられます。
「内臓脂肪」は、皮膚の奥にある小腸や大腸を支えている腸間膜内にあるため、外からはつまめないのです。
 
一方の「皮下脂肪」は、体の熱が逃げないようにする保温の役割と、内臓を外の衝撃から守る働きがあり、皮膚のすぐ下に付きます。
生命の維持のため、ある程度は必要なもので、「内臓脂肪」のように、体の調節機能に悪影響を与えることはありません。
とは言え、あまり増えると肥満となり、それはそれで、健康面や美容上で好ましくないと言えるでしょう。
 
もう一つの見分け方としては、鏡にお腹を写してみて、おへそを頂点とした胃の辺りがぽっこり出ているようなら「内臓脂肪」、お尻まわりから下腹がぽっこりしているようなら「皮下脂肪」と分かります。
前者は「りんご型肥満」、後者は「洋なし型肥満」とも言われます。
いわゆる「太鼓腹」になっているなら、内臓脂肪が付いた肥満ですから、医学的には「危険信号」が出されてしまうのです。
 
いかがでしたか?ご自分の脂肪、肥満タイプがお分かりいただけたでしょうか。
 
「内臓脂肪」はエネルギーの過剰摂取や運動不足であっという間に付きますが、その分、落としやすいという性質を持ちます。
適切な運動をし、食生活を改善すれば、あなたの健康を損なう「悪玉」を退治できるのです。
是非、本サイトを手に取られたこの機会に、すっきり撃退してください。
 
一方の「皮下脂肪」は、長年の間に少しずつ蓄積されているので落ちにくいと言われますが、「内臓脂肪」を燃やすことで、「皮下脂肪」も燃焼しやすくなることがわかっています。
 
BMI値の「肥満度」が高ければ、たとえお腹の肉がつまめなくても、2つの脂肪が付いていると考えるべきでしょう。
「洋なし型肥満」にも、本章でご紹介するエクササイズは有効に働くはずです。
 
また、見た目にはスリムであっても、血糖コントロールがうまくいってない場合、内臓脂肪がついている可能性は十分考えられます。
脂っこいものを好んで食べている、お酒をよく飲む、食生活が不規則といった方は、内臓脂肪の存在を疑ったほうが良いでしょう。
 
一般的には、女性より男性のほうが、体質的に内臓脂肪が付きやすいので、男性の方はより注意が必要です。
一方で、女性の方が男性より皮下脂肪の方がつきやすいという特徴もあるので、こちらもご注意ください。
 
ここまで本章では、内臓脂肪を効率的に燃焼させ、落とす方法として、ウォーキングをはじめとするさまざまな方法をご紹介してきましたが、最後に2つ簡単なエクササイズをご紹介しておきたいと思います。
 
寝転がりながらでOKなので、テレビを見ながらや、入浴後・就寝前のリラックスタイムにでも実践してみてください。
代謝が良くなり、体もポカポカしてきますので、ぐっすり眠れます。疲れているときほど、おススメのエクササイズと言えるでしょう。
 

寝ながらできる!内臓脂肪撃退エクササイズ①

  1. 仰向けに寝転び、両ひざを抱え、ひざを胸までゆっくりと引き寄せ、ゆっくり戻します。息を止めずに、自然に呼吸しながら、5~10回行ないます。
  2. 仰向けに寝転び膝を曲げたた姿勢で、頭の後ろで手を組みます。そのまま、体をゆっくり起こし、再び倒す腹筋運動を行ないます。5~10回の間で、無理なく行なってください。
  3. 両足を伸ばし、体の力を抜いて寝ころびます。手はお腹の上に置きましょう。おなかをへこませながら、10秒間ゆっくり息を吐いてください。
  4. 次に10秒かけてゆっくり息を吸いましょう。心持ち肩を上げ、胸に空気を入れるようなイメージでやると、うまく吸えます。
  5. 肩を落としながら、お腹をふくらませつつ、息を吐いていきます。 お腹の動きを意識しながら、③~⑤の工程を3~5回繰り返します。

 
お腹を意識しながら大きく呼吸をすることで、横隔膜を引き上げ、腹圧が高まります。
それらの刺激で内臓の血行が良くなり内臓の温度が上がるため、体の芯の温度が上昇、代謝が促進されるという効果があるエクササイズです。

<寝ながらできる!内臓脂肪撃退エクササイズ②>

  1. うつ伏せになって寝転がり、お腹の下にクッションや枕を入れ、下腹の辺りを手で押さえます。
  2. お腹をへこませながら、大きく息を吸って、クッションや枕からお腹が離れるくらい上にあげます。
  3. これ以上吸えないくらいまで吸ったら、お腹をふくらませながら、口から大きく息を吐き、お腹を元の位置に下げていきます。
  4. ②~③を5回ほど繰り返します。

 
うつ伏せになると、無理なく腹圧をかけやすくなります。

エクササイズタイムを十分に取れるときは①と②の両方、時間のやりくりが難しいときは、②だけでも、実践することをお勧めします。